大学時代に設備関係の研究を行っていたため、その知識を活かした仕事に携わりたいと考えていました。そんなとき、研究室の教授がこの会社を紹介してくれました。説明会で、他社に比べてクリーンルームの施工実績が豊富であることを知り、高い空調技術力が求められるクリーンルームを造ることにとても興味が湧き、この会社ならやりがいのある仕事ができそうだと思いました。設備会社の中でも専門的な技術を持っていることと併せて、会社全体の雰囲気が和やかなことにも魅力を感じました。
入社後、施工管理としていくつかの現場を経て、現在は半導体工場の新築現場でクリーンルームの工事を担当しています。施工管理の仕事で一番大切なのは、事前の“段取り”です。正確な図面、職人さんや材料の手配、他業者との作業調整、当日の作業内容の確認まで事前に準備すべきことは多岐に渡ります。現場では施工の状況や品質のチェック、作業の安全巡視などの仕事があり、自分の目で見て、その都度職人さんに指示を出していきます。ピーク時には日々300人前後の職人さんが現場に入りますが、職人さんと上手くコミュニケーションを取ることも現場を円滑に進めていく上では欠かせないですね。
現場がとても忙しく、難易度の高い業務が多かったので、どのように仕事を進めればよいか悩んでいたとき、それを察した先輩が飲みに行こうと誘ってくれました。そのときに先輩が言ってくれた「失敗してもいい。失敗から学ぶことが重要だ」という一言が心に響きました。そのアドバイスのおかげで、自分なりに解決策を考えて取り組んでみよう、と前に進むことができました。今は自分も後輩に相談を受ける立場になったので、日頃から仲間たちの様子に気を配り、コミュニケーションを取ることを心がけています。つまずいたときは先輩や仲間に話を聞いてもらうことが大切ですね。
プロジェクトが終わって、お客様や協力会社の方から「ありがとう」「また一緒に仕事しよう」と言ってもらえた瞬間は本当に嬉しいですし、次の仕事への励みにもなります。完成したときの現場の一体感が仕事の原動力になっています。この感動があるからこそ、次も頑張って良いモノづくりをしようと思います。また、自分が携わった仕事が形となって長く残ることもこの仕事ならではのやりがいです。
今も幅広く仕事を任せてもらっていますが、将来的には作業所長としてプロジェクトの先頭に立って仕事をしたいです。そのためには、現場でより一層経験を積み、技術者としてのスキルも磨いていかなければならないと思っています。